第5回: VCから見た起業家群像2
第4回: 起業のプロセス
第3回: VCから見た起業家群像1
第2回: 地域経済と
ベンチャー企業
第1回: ベンチャー企業とは何か
 

▼ 第5回:VCから見た起業家群像2

楽天株式会社(ジャスダック上場)    三木谷 浩史 社長

活動の中心を仙台においていることもあり、ベンチャー企業経営者の中で、今年は「楽天」の三木谷社長の動向にはこれまで以上に注目してきた。
会合・講演会などで、社長の話しを聞く機会を多く得ることができた。

その内容はこれまでの経験に裏付けられた説得力があり、力強さがあり、理念が明確であったことはマスコミ等で報道されている通りであった。

1997年の会社設立、短時間での2000年のジャスダック上場、そして時価総額1兆円企業の仲間入り。これら実現には社長の手腕によるところが大きいことは、誰がみても異論のないところである。

私はこれらを短時間で実現できた中で、注目したのは楽天グループにおける 5つのコンセプトである。

第一が常に改善、常に前進すること。物事を実現するには強い意志が必要だ。
第二がプロフェッショナリズムの徹底。楽天はプロ意識を持ち、行動する集団である。
第三が仮説→実行→検証→仕組化。仕事の進行上具体的なアクションプランをつくり、実現していく。
第四が顧客満足の最大化。サービス会社として当然のことある。
最後がスピード、スピード、スピード。他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピード。

新しい発想とアイディアでマーケットを切り開いていく、そして既存の勢力と戦ってベンチャー企業を成長させていこうとするベンチャー精神そのものが、このコンセプトに網羅されている。
現代における最大のベンチャー成功者の真骨頂である。

現在、新規創業を目指すアントレプルーナー予備軍、創業してまもない厳しい状 況に直面しているベンチャー経営者、一段の成長段階にある経営者の方にとって、 この5つのコンセプトの内容を十分に検討し、実践していく意義は大きいのではないだ ろうか。