第5回: パソコンやインター
ネットが普及して
第4回: クレーム処理
第3回: 手形は怖い??
第2回: 中小企業の経営戦略
第1回: 負けるがかち
▼ 第5回:パソコンやインターネットが普及して

パソコンやインターネットが普及して、会社の規模に関係なくOA化が進み、企業に対してスピードが求められるようになりました。普段の業務でコピーやFAXは当然のように使用され、請求管理や業務管理にはシステムが活用されています。零細企業や個人商店レベルでもシステムと接する機会が多くなり、それに比例してパソコンや通信機器、通信費などITを取巻く環境は急速に整いました。

 企業がシステム化を考える場合、その企業において何をするためにシステムを導入し、どういうプロセスでそれを活用するかをよく検討する必要があります。これは、コンサル会社などに任せるのではなく、自社で考えるべき事柄です。時代の流れに乗り遅れまいとする焦燥感からシステム化という列車に飛び乗った企業は、情報不足や研究不足などで、「情報コンサル」や「システムインテグレーター」に振り回され、高い金額を払って目的とすることが出来ないシステムを導入するはめになります。

出来る所からコンパクトにまとめて、システム化して行くのが最善の方法です。大規模なシステム投資は、経営に大きくのしかかりますし、最初から目標どおりのものが出来るはずがありません。また、専門の人員をシステム業務に配置できない場合は、既存の仕事の上にシステムを習得する業務がプラスされます。社員全体の意思の統一が図れていないと、システムはワークレベルで使用されずに陳腐化してしまいます。厳しい時代に、無駄な投資をしないためにも企業の体制を確立することが必要です。

日本のビジネスでは、欧米の様に「Yes or No」のハッキリした契約型ではなく、「暗黙の了解」、「縁故」、「値引き」など「曖昧さ」を持ち合わせています。システムが得意とする、0と1の「2進法」の世界で全てを判断すると、日本のビジネスに根付いている「曖昧さ」の部分が切り離されてしまいます。「曖昧さ」には、日本社会の中で円滑にビジネスを遂行していくノウハウが多く含まれています。中小企業にとって、「曖昧さ」が含むものは重要です。この辺りを考慮してシステムを構築しないと、システム化によって企業の処理速度は上がっても、お客様が減ってしまうかもしれません。そうならない為にも、前述した「何のためにシステム化するのか?」という事をよく考えて、自分の会社の長所を伸ばす形でシステムを作成するよう留意しましょう。